自己組 織化単分子膜
![]()
![]()
Au(111)面上のアルカンチオール自己組織化単分子膜(SAM)のSTMによる分子像:10nm×10nmの領域内に見える白い点は (√3X√3)R30°構造の末端メチル基の三角格子に対応すると考えられる。SAM 末端を種々の官能基に 置き換えることにより金属+単分子膜+機能性分子・タンパクの系を容易に構成することが可能になる。SAMの構造・物性・反応性を電気化学的な手法および 種々の界面に敏感な分光学的手法により明らかにしている。(バイオセンサー、分子デバイス、有機半導体デバイスへの応用。DNAセンサー、分子ワイヤーの例 Molecular Wire? Really? (pdf)
![]()
非線形分光学による界面分光:界面では反転対称 性が失われるため、反転対称性のない媒体から発生する非線形光を用いることにより界面からの情報をphoton- in/photon-outの形で得ることが可能になる。我々は、金(111)面上のアルカンチオール自己組織化膜の末端のメチル基の振動スペクトルを和 周波分光法(SFG)によることにより、分子の配向を決定した。上図は真空中でのTDTの振動モードをab-initio計算Gaussion98から求 めたものである。計算では、赤外吸収強度、ラマン散乱強度がえられるので、赤外とラマン両方の活性をもつSFG活性が定性的に求めることが可能になる。
Au(111)表面の作り方:真空蒸着法 による(111)単結晶面をもつ金薄膜の 作製方法